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- 旅育ってなに?~子どもの“生きる力”を育む新しい家族旅行のカタチ~
前回の記事では、旅育が注目されている背景についてお伝えしました。 今回は、そもそも 「旅育とはどんなものか?」 を、子育て世代の目線でわかりやすく整理してみます。 旅育とは、旅行を「遊び」や「観光」だけで終わらせず、子どもの“生きる力”を育む教育の場としてとらえる新しい家族旅行のスタイルです。 ここからは、旅育の定義と、実際にどんな体験がそれに当たるのかを紹介していきます。 旅育の定義 旅育は、旅行を通じて 非認知能力(やり抜く力・共感性・挑戦心など) を育むことを目的としています。 世界的にも「テストの点数だけでは子どもの力を測れない」という考え方が広がっています。経済協力開発機構(OECD)の教育プロジェクト「Education 2030」でも、未来の学びには協力する力や挑戦する力、自己調整力などの“社会情緒的スキル”が不可欠であると示されています。つまり、旅育で体験できる学びこそが、これからの社会に必要とされる力なのです。 旅育の具体的なイメージ 1.自然体験 川遊び、登山、キャンプなど自然に触れる体験は、子どもの五感を刺激します。日本財団の調査(2020年)によると、 「自然体験が豊富な子どもほど、自己肯定感や社会性が高い傾向がある」 (日本財団「子どもの体験格差リポート」より) 自然の中での挑戦は「やってみよう!」という前向きな気持ちを育てます。 2.文化体験 地元の人との交流や伝統行事への参加は、子どもの視野を広げます。文部科学省も、 「地域の人や文化との関わりは、子どもの協調性や多様性理解を深める」 (文部科学省「幼児教育の基本的な考え方」より) 旅先での文化的なふれあいは、共感性や協調性を養う絶好の機会です。 3.農業・食育体験 野菜の収穫や料理体験は、「食べること」の意味を学ぶきっかけになります。ベネッセ教育総合研究所の調査(2022年)でも、 「収穫や調理などの実体験を通じた学びは、子どもの意欲や自己肯定感を高める」 (ベネッセ教育総合研究所「第6回 幼児の生活アンケート」より) 「自分で収穫したから食べてみたい!」という経験は、挑戦心や達成感につながります。 親子で取り組むからこそ意味がある 旅育の最大のポイントは、子どもだけでなく 親子で一緒に体験する こと。 親がそばで挑戦を見守ることで、子どもは安心感を得られる 「できたね!」という声かけが、自己肯定感を育む 親子で困難を乗り越えることで、絆が深まる 教育心理学者バンデューラ(Bandura, 1997)も、親子の共同行動は子どもの自己効力感を高めると指摘しており、旅育は家庭単位での学びの機会になります。 まとめ 旅育とは、旅行を通じて子どもの 非認知能力=“生きる力” を育む新しい教育スタイルです。 自然体験 → 五感と挑戦心を育む 文化体験 → 共感性と多様性理解を広げる 農業・食育体験 → 挑戦心と自己肯定感を高める そして、親子で一緒に体験するからこそ、その学びはより深まり、思い出と成長の両方を残すことができます。 旅育は「遊び」と「学び」を同時にかなえる家族旅行の新しい形。 次回は、旅育で実際にどんな非認知能力が育まれるのか、 5つの力(主体性・共感性・挑戦心・創造力・やり抜く力) を具体的に解説していきます。
- 旅育で伸びる5つの非認知能力:主体性・共感性・挑戦心・創造力・やり抜く力
「旅育で非認知能力が伸びる」と言われても、実際にどんな力が育まれるのかイメージしにくい方もおられるかもしれません。 そこで今回は、旅育を通じて特に伸びやすい“5つの非認知能力”を具体的にご紹介します。家族旅行が「ただ楽しい思い出」で終わらず、子どもの成長につながるヒントを探してみましょう。 1. 主体性 ― 自分で考え、決める力 旅先では「どこへ行く?」「何を食べる?」など選択の機会がたくさんあります。子どもが自分で考えて行動することで、“自分で決められる”主体性 が育ちます。 例: 旅行中の食事を子どもに選んでもらう 探検ルートや遊び方を自分で決めさせる こうした経験は「自分の意見を持つ」習慣につながります。 2. 共感性 ― 人と気持ちを分かち合う力 旅育では、地元の人や一緒に旅する仲間との交流があります。自分とは違う価値観や文化に触れることで、相手の気持ちを想像し、思いやる力 が育まれます。 例: 農家さんの苦労話を聞いて、野菜を大事に食べるようになる 他の子の頑張りに「すごいね!」と声をかける 人と関わる時間が多い旅だからこそ、自然に共感性が磨かれます。 3. 挑戦心 ― 初めてを楽しむ勇気 旅は「初めての連続」です。見たことのない風景、食べたことのない料理、やったことのない体験…。こうした非日常の体験が、「やってみよう!」という挑戦心 を引き出します。 例: 初めての川遊びや農作業に挑戦する 苦手な食べ物にトライする 挑戦を重ねることで「できた!」という達成感が自信につながります。 4. 創造力 ― 新しい発想を生み出す力 旅先の自然や文化に触れると、子どもは「なんで?」「どうして?」と好奇心を膨らませます。この「問いかけ」が、新しい発想やアイデアを生み出す創造力 の源になります。 例: 石や木の枝を使ってオリジナル遊びを考える 旅先の食材で“マイレシピ”を作ってみる 自由な発想が歓迎される旅は、創造力を伸ばす最適な環境です。 5. やり抜く力 ― あきらめずに続ける力 旅の中では、思い通りにいかないこともあります。重い荷物を運ぶ、長い道を歩く、うまくできない体験…。そんな中で努力を続けることが、最後までやり抜く力(GRIT) を育てます。 例: 田植えで最初はうまく植えられなかったけど、最後までやり遂げた 山道を「疲れた」と言いながらもゴールまで歩いた 達成の瞬間に得られる「やった!」という感覚は、一生の財産になります。 まとめ 旅育は「遊びながら学ぶ」中で、子どもに必要な 5つの非認知能力 を自然に育ててくれます。 主体性 共感性 挑戦心 創造力 やり抜く力 これらはすべて、学校のテストでは測れないけれど、子どもが社会を生き抜くために欠かせない力です。 子どもの成長を支えるうえで欠かせないのが 自己肯定感。 次回は「学力だけじゃない!旅育が子どもの自己肯定感を高める理由」をテーマに、親御さんが一番気になるポイントを深掘りしていきます。
- \その挑戦、止めないで!/
子どもの「やってみたい!」を信じて見守る勇気 子育ての中で、「危ないかも」「ケガしたらどうしよう」つい先回りして止めてしまうこと、ありませんか? でも、もしかしたらその“優しさ”が、子どもの「やってみたい!」という気持ちにブレーキをかけてしまっているかもしれません。 私自身のエピソード 私も息子が小さい頃は過保護気味で、「危ないから…」「失敗しちゃうから…」と、ついつい私が先回りしてやってしまうことがよくありました。 例えば――竹をナイフで加工するとき。以前なら「危ないからやめておこう」とか、「一緒にやろう」とブレーキをかけていたと思います。 でも、その日は勇気を出して「本人に任せてみる」ことに。 すると息子は、どんどん工夫を始めました。「次はもっとこうする!」「こんな風にしてみたい!」と、試行錯誤しながらより良いものを作ろうと意欲がグングン! しかも「ナイフでカットして弓を作ったんよ!」と、とても誇らしそうにいろんな人に自慢。他の子に「こうしたら危なくないよ」と教える場面もありました。 信じてもらえたことが、本人にとって大きな自信になったようです。 そして私自身も気づきました。「信じて任せても、思っていたようなケガは起きないし、むしろ親も気持ちが楽になるんだ!」と。 見守る勇気が、子どもと親を育てる もちろん、初めに「やってはいけないこと・危険なこと」を伝えるのは大切。でも、その後は見守る! すると――・意外と大きなケガは起きない・失敗しても、それが学びになる・子どもの「できた!」が、自信と意欲につながる そんな良い循環が生まれるのです。 小さな挑戦が大きな成長につながる 「できた!」という体験は、子どもにとって大きな自信になります。その自信は次の「もっとやってみたい!」という意欲へ。 そして小さな挑戦の積み重ねが、大きな成長の芽を育てていきます🌱 親子でワクワクを共有しながら、子どもの伸びる力を信じて見守ってみませんか?✨
- 体験と学びが繋がる瞬間
息子が最近、食事の時にこんなことを言うようになりました。 「農家さんががんばって作ってくれた野菜なんじゃけぇ、頑張って食べる!」 「お魚の命いただいとんやけぇ、全部食べる!」 この言葉を聞いた時、「息子の中で何かが繋がったんだな」と感じました。 実は、8〜9歳は子どもの成長における大きな転換期。発達心理学では「9歳の壁」と呼ばれています。 この時期、子どもは物事を客観的に捉えられるようになり、目に見えないプロセスや他者の努力を想像できるようになります。食べ物がどうやって作られるのか、誰がどんな思いで育てているのか——そうしたことを理解できるようになるのがこの時期の特徴です。 「9歳の壁」って何? 9歳前後は、子どもの認知発達における重要な転換期で、「9歳の壁」と呼ばれています。 この時期、子どもは物事を客観的に捉えられるようになり、対象との間に距離をおいた分析ができるようになります。 例えば、食べ物が食卓に並ぶまでのプロセスを想像したり、他者の努力や気持ちを理解したりできるようになるのがこの時期の特徴です。抽象的な思考ができるようになることで、体験と知識が結びつき、より深い理解が生まれます。 息子の中で「点と点」が「線」になった瞬間 息子(現在小3・8歳10ヶ月)は、FamilyTripの取り組みを通じて、農業体験をたくさんしてきました。 特に最近では、田植え→稲刈りという一年を通じた経験を積むことができました。 泥だらけになって植えた苗が、数ヶ月後には黄金色の稲穂になる。その過程を自分の目で見て、手で触れて、体で感じてきました。 そして小学3年生では、学校でも農業について学びます。 自分の体験と教科書の知識が重なった時、息子の中で「理解」が「実感」に変わったのだと思います。 点と点だった理解が、線になり、自分の生活と結びついた証拠なのかな?と感じています。 これは年齢による成長? それとも体験の効果? 「この変化は年齢による成長なの?それとも体験活動の効果なの?」 そう疑問に思う方もいるかもしれません。 答えは、「両方が重なり合って生まれた成長」と考えています。 息子の成長を支えた3つの要素 1. 年齢による認知発達(土台) 8歳10ヶ月という年齢で、因果関係や他者の努力を理解できる認知能力が育っている 2. 継続的な体験活動(経験) 田植え→稲刈りという一年を通じた農業体験により 点と点だった知識が線でつながった 食べ物が自分の手元に来るまでのプロセスを実感 農家の方の労力を体感的に理解 3. 学校教育との相乗効果(学び) 小学3年生の社会科で農業を学習することで 体験と知識が結びついた 抽象的な学習内容が、自分の体験で裏付けられた 年齢による発達が土台となり、継続的な体験が経験となり、学校での学びが知識となって、三つが結びついた時、子どもの中で深い理解が生まれるのです。 体験活動の効果は1〜2ヶ月続く——だからこそ「継続」が大切 研究によると、体験活動の効果は活動後1〜2ヶ月程度続くと言われています。 だからこそ、春・夏・秋・冬と季節ごとに体験の機会をつくることで、一年を通して良い影響が途切れることなく続いていきます。 継続的に体験を重ねることが、子どもの心と体の成長を支えるのです。 ≫体験活動の効果については、また別のブログで触れようと思います。 すべてが特別な体験である必要はない もちろん、田植えや稲刈りは特別な体験です。 FamilyTripのような活動も、子どもにとって大きな学びになります。 でも、すべてがこんな大がかりな活動である必要はありません。 近所の畑を見ながら「これは何ができるかな?」と話す スーパーで野菜を選びながら「誰が作ってくれたんだろうね」と想像する 一緒に料理をしながら食材の変化を観察する 家族で散歩しながら、季節の変化を感じる 日常の中にある小さな「気づき」の積み重ねが、やがて大きな「理解」へと育っていきます。 ▼国立青少年教育振興機構「子どもの成長を支える20の体験」 https://www.mext.go.jp/content/20220930-mxt_chisui02-000025230-8.pdf まとめ 大切なのは、 ・継続すること🙌 ・子どもの発達段階に合わせた体験を提供すること👦✨👧 ・無理のない範囲で、季節を感じられる体験を暮らしの中に取り入れること🌸🌻⛄ そんな体験の積み重ねが、子どもの心を豊かに育てていくのだと実感しています 🌱
- 親や先生以外の大人と関わることの大切さ
子どもにとって、親や先生の存在はとても大きなものです。 でも、親や先生以外の大人と関わる経験もまた、子どもの成長に欠かせない学びになります。 家族でも先生でもない存在 思い出してみてください。子どもの頃、親でも先生でもない大人がやさしく声をかけてくれたことはありませんか? ・近所のおじさんが自転車の乗り方を教えてくれた・習い事の先生が「頑張ったね」と目を見て褒めてくれた・旅行先で出会った農家さんが、収穫の仕方を丁寧に教えてくれた そんな小さな体験が、子どもの心に「信頼できる大人は親や先生以外にもたくさんいるんだ」という安心感を育てます。 多様な大人と関わるメリット 親や先生以外の大人と関わることで 考え方を広げる :親や先生とは違う視点や価値観に触れることができる コミュニケーション力が育つ :世代や立場が違う人とやりとりする経験が、自信につながる 相談相手が増える :困ったとき、親以外にも頼れる存在がいることは心強い こうした体験は、将来「社会の中でどう人と関わるか」を学ぶ基盤になります。 体験を通じて生まれる特別なつながり 特に印象深いのは、何かを一緒に「体験」することで生まれるつながりです。 農家さんと一緒に汗を流して野菜を収穫したとき、職人さんから直接技術を教わったとき、地域のおじいちゃんおばあちゃんと昔の話を聞いたとき──。 そこには「教える・教わる」を超えた、人と人としての温かい交流があります。子どもたちはその瞬間、「大人っていろんな人がいるんだ」「みんなやさしいんだ」と肌で感じるのです。 「大人に頼っていい」という安心感 子どもが大きくなると、親に言いにくいことも増えていきます。 でも、いろんな大人と関わる中で「世の中には信頼できる大人がたくさんいる」ことを知った子どもは、困ったときに「誰かに相談してみよう」「大人に頼ってもいいんだ」と思えるようになります。 それは特定の誰かに依存するのではなく、「大人は基本的に子どもの味方だ」という安心感を心に持つということ。 その気持ちが、子どもの挑戦する勇気や、困難に立ち向かう心の余裕につながっていくのです。 まとめ いろんな大人と出会い、関わることは、子どもたちの 人間関係を築く力 を育ててくれます。 それは、ただ楽しい時間を過ごすだけではなく、将来「人を信じ、頼れる力」につながる大切な経験。 親としてできることは、そうした出会いの場を少しずつ増やしてあげること。子どもたちが多様な大人と関わる中で、自分らしい生き方を見つけていけるよう、そっと後押ししてあげたいですね😌🍀
- 親子で育む非認知能力~旅育が注目される理由~
「子どもには幼少期にたくさんの経験をさせて、"生きる力"を育んであげたい」 そう考えている親御さんの間で、今じわじわと広がっているのが 旅育(たびいく) という考え方です。 旅育とは、旅行を「レジャー」ではなく「学びや成長の体験」としてとらえる新しい教育スタイルのこと。 では、なぜ今、この「旅育」に注目が集まっているのでしょうか? 1.変化の激しい時代背景 AIやグローバル化が進む社会では、子どもたちには「正解のない課題」に挑む力が求められます。 OECDの「Education 2030」フレームワークでも、こうしたスキルが明確に示されています。 「未来を生きる子どもたちには、知識の量だけでなく、協働・創造・自己調整など資質・能力が必要である」 (OECD「Education 2030」より) つまり、学力テストだけでなく、社会情緒的スキル=非認知能力が世界的にも注目されているのです。 2.親世代の意識の変化 旅行は「遊び」や「リフレッシュ」だけでなく、「教育的な体験」にしたい――そんな親のニーズも増えています。 弊社 FamilyTrip が実施したアンケート調査(対象:子育て中の30代~40代の親)では、 「81.5%の親が『実体験を通じた学び・自然とのふれあいを重視している』と回答しました」 (FamilyTrip市場調査より) (内訳) 重視しているが、あまり体験はできていない 45.3% 重視しており、すでに定期的に体験ができている 23.3% 重視しているが、全く体験はできていない 13% つまり、多くの親が「せっかくの旅行を、子どもの成長につなげたい」と考えていることがわかります。 3.教育界での関心の高まり 文部科学省も、幼児期の非認知能力育成を教育方針に明記しています。 「幼児期に育まれる好奇心や協調性、やり抜く力は、学習意欲や学力の基盤となる」 (文部科学省「幼児教育の基本的な考え方」より) 教育界でも「非認知能力が学力を支える」という視点が広がっているのです。 社会課題と体験格差 ただし、すべての子どもが十分な体験に恵まれているわけではありません。 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンによる「子どもの「体験格差」実態調査」(2023)では、 「世帯年収300万円未満の子どもの約3割が、年間を通して体験活動をほとんどしていない」 (公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンによる「子どもの「体験格差」実態調査」より) と報告されています。 つまり「やりたいけれど機会がない」という子も多いのです。 だからこそ、 実際に体験できるチャンスがあるときには、その時間をより大切にしたいですね。 まとめ 「学び」と「遊び」を同時に得られる旅行=旅育。 その注目の背景には、 ・社会の変化 ・親世代の意識(体験を重視する声) ・教育界の動き(文科省が非認知能力を重視) …といった要因があります。 旅育は、時代にマッチした新しい教育スタイルとして、今、多くの家庭から注目されているのです。 次回は、「旅育とは具体的に何か?」をテーマに、その定義や特徴を詳しくご紹介します。
- 非認知能力って?親が知っておきたい“テストで測れない力”
最近、教育の現場や子育ての場面でよく耳にするのが“テストの点数では測れない力”という言葉です。 この「点数では測れない力」を指すのが 非認知能力。 数値化が難しいけれど、子どもが将来をたくましく生きるうえで欠かせない力として注目を集めています。 この記事では、非認知能力の意味や注目されている背景、そして家庭や旅行など日常の中でどう育んでいけるのかを、親御さん向けにわかりやすく解説します。 非認知能力とは? 「非認知能力」とは、IQや学力テストの点数など 数値化できる“認知能力”とは対になる力 のことを指します。 たとえば: 最後までやり抜く力(粘り強さ) 新しいことに挑戦する力(チャレンジ精神) 人と協力し合う力(協調性) 自分を信じる力(自己肯定感) こうした力は、テストや偏差値では表せません。ですが、子どもが社会で生きていく上では、むしろ学力以上に重要と考えられています。 なぜ非認知能力が注目されるのか? かつては「良い大学に入れば、良い会社に入れる」という時代がありました。しかし今はAIやグローバル化の進展により、社会の変化が非常に早くなっています。 その中で必要とされるのは、単に知識を持っているだけではなく、 自ら考えて行動できる力 人と協力して課題を解決する力 失敗しても立ち直る力 つまり、 非認知能力=“生きる力” 。世界的にも教育政策や研究で注目され、日本でも幼児教育や学校教育の現場に取り入れられ始めています。 非認知能力が子どもにもたらすメリット 学びへの前向きさが育つ:「できない」から逃げずに工夫する姿勢がつく 社会性が広がる:友達や大人との関わりの中で協調性や思いやりが芽生える 自己肯定感が高まる:小さな成功体験を積み重ねることで、自分を信じられるようになる こうした力は、学力と組み合わせることで子どもの可能性を大きく広げます。 家庭で非認知能力を育むヒント 非認知能力は、特別な教材や習い事がなくても、日常の中で育むことができます。 挑戦の機会をつくる:子どもがやりたいことを応援する 失敗をポジティブに捉える:「失敗してもいい経験だったね」と声をかける 振り返りを一緒にする:「今日できたことは何だった?」と聞いてみる 自然や社会に触れる機会を増やす:旅行や体験活動は、非日常の中で力を伸ばすチャンス まとめ 非認知能力とは、テストで点数化できないけれど、子どもが人生を豊かに生きるために欠かせない力のことです。“生きる力”ともいえるこの力は、家庭での関わり方や、自然・社会との出会いの中で少しずつ育まれていきます。 次回は、この非認知能力と「旅育」がどのように結びつくのかを見ていきましょう。
- 学力だけじゃない!旅育が子どもの自己肯定感を高める理由
「勉強の点数や学力も大事だけれど、子どもには“自分を信じる力”を育ててあげたい」そう感じる親御さんは少なくありません。 子どもの成長を支える土台となるのが、 自己肯定感 です。 幼少期に「自分は大切な存在だ」と思える気持ちを育んでおくことは、学びや挑戦、将来の人生において大きな支えとなります。 そして、この 自己肯定感を自然に育む方法のひとつが 旅育(たびいく) なのです。 自己肯定感とは? 自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れ「自分には価値がある」と思える気持ちのことです。 テストで失敗しても、友達と意見が合わなくても、「それでも自分は大丈夫」と思える、心の土台のような感覚を指します。 文部科学省の調査でも、日本の子どもは「自分に満足している」と答える割合が諸外国と比べて低く、自己肯定感の低さが課題とされています。 (文部科学省「子供の学びと自己肯定感に関する調査」より) 一方で、「自分ならできる!」という具体的な行動への自信は 自己効力感 と呼ばれます。この2つはよく混同されますが、実は違うもの。 👉 詳しくは次回の記事「自己肯定感と自己効力感のちがいとは?」で解説します。 旅育が自己肯定感を育てる3つの理由 1.「できた!」の積み重ねが自信になる 旅先での小さな成功体験――虫を捕まえた!川を渡れた!ご飯を自分で炊けた! こうした経験は、子どもに「やればできる!」という感覚を与えます。 この 成功体験の積み重ねが、自己肯定感を育てる土台 になります。 2.親の承認が安心感につながる 親がそばで「すごいね!」「がんばったね!」と声をかけることは、子どもの心を強く支えます。 さらに、 「最後まであきらめなかったね」「工夫してやってみたね」 など、 取り組みのプロセスを具体的に褒める ことで、子どもは 「努力そのものに価値がある」 と実感できます。 旅育では、普段の生活以上に親が子どもの挑戦を間近で見守ることができ、こうした承認の機会が自然と増えていくのです。 3.失敗体験が「立ち直る力」を育む 旅先では計画通りにいかないこともあります。 雨で予定が変わった、道に迷った… でも、その中で工夫したり解決策を見つけたりすることが、 レジリエンス(立ち直る力) を育て、結果的に「自分なら大丈夫」と思える 自己肯定感 につながります。 旅育は「学力の土台」を支える 学力はもちろん大切ですが、点数だけでは子どもの力を測れません。 文部科学省も、非認知能力(やり抜く力・協調性・自己肯定感など)が学習意欲や学力を支える重要な力であると明記しています。 実際に「幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会 報告」(2021年)では、 「認知と非認知は相互に関連し、支え合って育っていく」 (文部科学省『幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会 報告』(2021)) と示されており、知識の習得(認知能力)は非認知能力によって支えられていることがわかります。 例えば… ・勉強を最後までやり抜くには「 集中力 」や「 粘り強さ 」が欠かせません。 ・難しい問題に挑戦するには「 挑戦心 」や「 失敗しても立ち直る力 」が必要です。 ・グループで学ぶ場面では「 協調性 」や「 共感性 」が力を発揮します。 つまり、学力は知識やスキルだけで成立するのではなく、それを支える心の力=非認知能力とセットになってはじめて育まれるのです。 旅育で育まれる自己肯定感は、まさにこうした「学力を支える力」としても重要なのです。 まとめ 旅育は、子どもにとっての「特別な体験」だけでなく、 小さな成功体験の積み重ね 親からの承認と安心感 失敗から立ち直る経験 を通して、自己肯定感を高める大きなチャンスになります。 学力だけではなく「自分を信じる力」を育むことができるのが、旅育の魅力です。 次回は、今回少し触れた 「自己効力感」 をテーマに取り上げます。 自己肯定感と自己効力感はよく混同されますが、実は異なる概念。 旅育がこの2つの力にどう関わるのかを、具体的に解説していきます。
- 自己肯定感と自己効力感のちがいとは?旅育でどう育まれる?
子育てや教育の話題でよく耳にする 「自己肯定感」 。 一方で、 「自己効力感」 という言葉はあまり聞き慣れない方も多いかもしれません。でも実は、心理学や教育の分野でも「自己効力感は人生の満足度や挑戦への姿勢に深く関わる」と言われており、 豊かな人生を歩む上で非常に重要な力 なのです。 この記事では、その違いをわかりやすく整理しながら、 旅育(たびいく)がどのように2つの力を育むのか を解説します。 自己肯定感とは? 自己肯定感とは、 ありのままの自分を受け入れ「自分には価値がある」と思える感覚 のことです。 点数や結果に関係なく「自分は大丈夫」と思えることが特徴で、子どもの心を支える“根っこ”のような存在です。 自己効力感とは? 自己効力感とは、 ある課題や状況に対して「自分ならできる」と思える感覚 のことです。 これは行動への自信を意味し、過去の成功体験や挑戦の積み重ねから育まれます。 違いをまとめると… 自己肯定感があるから「失敗しても大丈夫」と思え、自己効力感が「やってみよう」と挑戦を後押ししてくれます。 この2つは独立しているのではなく、相互に支え合いながら子どもの“生きる力”を育てていくのです。 旅育が2つの力を育む理由(親の関わり方編) 旅育が自己肯定感と自己効力感を同時に育めるのは、 非日常の旅の場で、親がそばで子どもの挑戦を支えられるから です。 1.旅先という特別な環境で「存在を認める言葉」をかける 知らない土地や新しい人との出会いは、子どもに不安をもたらすこともあります。 そんなときに「一緒にいるから大丈夫だよ」「あなたと来られてうれしいな」と、 存在そのものを認める言葉 をかけることで、子どもは 「自分は大切にされている」と実感 します。 2.初めての挑戦を「努力ごと褒める」 農作業、自然遊び、調理体験など旅先ならではの挑戦では、結果だけでなく「工夫したね」「最後までやり抜いたね」と プロセスを具体的に褒める ことが大切です。 これにより、子どもは「やればできる」という感覚を持ち、 行動への自信=自己効力感 を高めていきます。 3.想定外のハプニングを「一緒に楽しむ」 天気の急変や予定変更も旅の一部。 親が「これはこれで楽しいね」と受け止めることで、子どもは 「失敗しても大丈夫」と思える自己肯定感と、「次も挑戦してみよう」という自己効力感 を同時に育むことができます。 まとめ 自己肯定感=「存在そのものを認める力」 自己効力感=「できると思える行動の自信」 旅育は、親の関わり方次第でこの2つを同時に伸ばせる 根っこのように子どもを支える自己肯定感と、枝葉のように挑戦を広げる自己効力感。 旅育は、この2つを親子で楽しみながら育む、特別な学びの場です。 次回は、今回紹介した 自己肯定感と自己効力感を実際に伸ばすために、親がどのように関わればよいのか をテーマにします。 明日から使える声かけフレーズや、親子のコミュニケーションの工夫を具体的にご紹介。 旅育を通じた体験を「一生の学び」に変えるためのヒントをお届けします。
- 親の関わり方で変わる!旅育を最大限に活かすサポートのコツ
旅育(たびいく)の最大の魅力は、子どもが普段できない体験を通じて大きく成長できること。でも、その効果をさらに大きくするカギは 親の関わり方 にあります。 この記事では、私自身の体験を交えながら、旅育を通じて子どもの学びと成長を最大化するためのサポートのコツをご紹介します。 私の体験から 私自身、非認知能力についての知識があまりなかった頃、親子のコミュニケーションに悩んでいました。 息子が小学生になってから、学校での出来事を聞いても「忘れた」「わからん」と返されてしまい、日々どんなふうに過ごしているのかが全く見えなくなってしまったんです。 正直、「どう声をかければいいんだろう」と戸惑っていました。 そんなとき、非認知能力育成トレーナーの資格を持つ先輩から「質問の仕方を少し工夫してみるといいよ」とアドバイスをもらいました。 例えば、 👉 「今日の給食なんだった?」 👉 「その中でどれが一番おいしかった?」 👉 「どうしてそれが好きなの?」 このように、質問を少し具体的に、そして答えやすいものに変える(=クローズドクエスチョン)だけで、息子の会話がぐっと広がったのです。 1.声かけフレーズ編 旅育の場面でも同じように、「親の声かけ」が子どもの学びを何倍にも広げてくれます。 2.避けたい声かけ 逆に、親の何気ない一言が子どもの挑戦をしぼませてしまうこともあります。 3.行動サポート編 声かけ以外にも、親のちょっとした関わりで旅育の効果は変わってきます。 まとめ 旅育の効果は、特別な体験だけで決まるわけではありません。親の一言や関わり方が、子どもの体験を一生の学びに変える力を持っているのです。 「どうしてそう思ったの?」「工夫してやってみたね!」 そんな声かけひとつで、子どもの非認知能力は大きく伸びていきます。 次の旅では、 ぜひ一歩引いて見守り、子どもの挑戦を言葉で支えてみてください 。きっと、その体験はお子さんの未来につながる“宝物”になります。 次回は、ファミトリの体験の中でも特に人気の高い 農業体験 に注目します。土に触れ、野菜を収穫し、その場で味わう――そんな体験は、子どもの心にどんな学びを残すのでしょうか? 実は農業体験は、 共感性(食べ物や自然を大切にする心) 挑戦心(初めての作業に取り組む勇気) やり抜く力(収穫までを最後までやりきる力) といった非認知能力を育てるだけでなく、「食べること」への感謝や家族での特別な思い出につながります。 ファミトリの農業体験では、子どもが「自分で育てて、自分で食べる」喜びを感じられる工夫もいっぱい。 次回はその教育効果を、実際の体験シーンとともに詳しくご紹介します。
- 農業体験が子どもに与える教育効果とは?
「農業体験」は、ただ楽しい思い出になるだけでなく、子どもの成長にも大きな力を持っています。 土に触れ、自分の手で収穫したものを食べる体験は、子どもの心と体を大きく育ててくれます。 ここでは、農業体験が子どもに与える教育効果を、4つのポイントに分けてご紹介します。 1.自然との関わりが感性を育む 土や植物に触れることで五感(視覚・聴覚・嗅覚(きゅうかく)・味覚・触覚)が刺激され、好奇心や観察力が育つ。 自然の中には刺激がいっぱい! 例えば… 視覚 ・・・今の季節の葉の色は?どんな花が咲いてる? 聴覚 ・・・鳥の声は聞こえる?木々が揺れる音はどんな音? 嗅覚 ・・・土や草、花のにおいはどんなにおい? 味覚 ・・・採れたてのお野菜の味は? 触覚 ・・・野菜の葉や土の触り心地は? 文部科学省も「自然体験の不足は子どもの感性や社会性の発達に影響する」と示しています。(参照:文科省「体験活動の意義」) 2.食べ物への感謝が芽生える(食育効果) 食べ物を育てる大変さを体験したり、自分で収穫した野菜を食べると「いただきます」の意味が変わる。 ⇒「いただきますを言おうね!」と何度伝えてもつい忘れてしまっていたお子さまが、 FamilyTripの体験後には必ず「いただきます」と言えるようになった 、という声も届いています。 「苦手な野菜も食べられた!」という経験が自己肯定感につながる。 ⇒普段は野菜嫌いなお子さんが、 体験では「自分で採ったから」とモリモリ食べる 姿に、お母さんお父さんも驚かれることがよくあります。 農林水産省の調査でも、農業体験をした子どもの方が「食べ残しが少ない」傾向があると報告されています。 3.非認知能力を伸ばす場になる 共同作業を通じて「協調性」や「共感性」が育つ。 雑草抜きや収穫の大変さを経験することで「やり抜く力」や「忍耐力」を学べる。 成功体験と失敗体験の積み重ねが「挑戦心」を支える。 農業体験には、 子どもの非認知能力を伸ばすチャンスがたくさん あります。 その瞬間に気づき、言葉にして伝えてあげることで、成長はさらに加速します。 ⇒この「声かけの工夫」については、別記事「 親の関わり方で変わる!旅育を最大限に活かすサポートのコツ 」で詳しくご紹介しています。 4.親子での学びが深まる 親子で一緒に汗をかくことで「一体感」が生まれ、親子の「信頼関係」も深まる。 収穫の瞬間に「野菜を傷つけないよう優しく採れたね!」、「大きなにんじんを諦めずに抜けたね!」など、具体的な声かけをすることで、子どもの努力や工夫を承認できる場になる。 家族で食卓を囲むときに「このにんじん、畑で一緒に抜いたよね」と振り返ることで会話が広がり、体験の余韻が日常に続いていく。 農業体験の魅力は、その場だけで終わらないことです。 収穫した野菜を食卓に並べ、家族で「おいしいね」と味わう瞬間にも、学びや喜びが深まっていきます。日常の食事や会話の中に体験の記憶が織り込まれることで、 子どもにとって「努力したことが生活につながっている」という実感が持続する のです。 まとめ 農業体験は、非認知能力・食育・自然体験のすべてがそろった「学びの宝庫」。 FamilyTripの農業体験では、「ただ楽しかった」で終わらない工夫をしています。楽しむだけでなく、子どもたちが成長につながる学びを持ち帰れる体験を、ぜひ体験してください。
- 初の漁師体験
大阪のファミリーをモニターに招き、Family Trip初の漁師体験モニターを開催しました。 なんとこの日に限って嵐予報… 一週間前から漁師さんとドキドキハラハラ… 3日前の時点で99%出航が難しいという話になり、急遽!漁師さんと相談し「雨天プログラム」を企画しました。 漁師体験の体験先「邦美丸」さんの詳細は コチラ 雨の中、邦美丸さんの漁船へ。 怖がるかな?と思いきや、子どもたちはスイスイ渡っていきます。 船の構造やどんな漁をするのかお話を聞いたり、瀬戸内海のリアルな現状のお話を聞きました。 「瀬戸内海に沈むゴミのほとんどが日本人の出したゴミなんだよ。川を渡って全部海に流れ出ている。」と漁師の邦彦さん。 子どもたちは「ふーん。」という感じでしたが、こういう話は一回ではなかなか伝わりきらない。 伝え続けないといけないと感じます。 船の生け簀には前日に漁師さんが獲ってくれていた真鯛たちが! 新鮮な真鯛に興奮気味の子どもたち。 つかみ取りにチャレンジ! 何度も挑戦して掴めたときのこの笑顔!! こんな笑顔が見られるから「体験」ってたまりません!! その後は、漁師さんが目の前で魚を絞める瞬間を見学。 命をいただく瞬間をみんなで見ました。 その瞬間は少し生で見るとビックリしてしまう子も居ますが、普段何気なく食べている魚もこうして命をいただいているのだということを実感するとても良い経験です。 みんなで掴んで記念写真。 この後、移動してお魚捌き体験で、漁師さんから教えてもらいながら子どもたちとお父さんお母さんで協力してお魚を捌きました。 慣れない手つきながらも一生懸命捌きます。 お魚を捌くって難しいね。 「失敗しても良いよ!細かく切れちゃったところは味見しちゃおう!」と漁師の美保さん。 邦美丸の漁師のご夫婦の邦彦さん、美保さんもお子さんがいるご夫婦なので、子どもの扱いにとても慣れていて、安心感があります。 ご飯の前には美保さんから 「命をいただく」お話 。 「いただきます」を言う意味をお話してくださりました。 目の前でお魚の命を奪う瞬間を見て、自分たちで捌き、その命への感謝を込めて「いただきます」と言う。 「食べる前にはいただきますと言いましょう」と言葉だけで学ぶのとは全く違います。 実際に、私の息子はこの 「命をいただく」体験をしてから、 漏れなく「いただきます!」と言うように なりました。 どれだけ私が言っても「忘れてた!」と言うことなんてしょっちゅうだったのに。 『教えられる』ことと『感じる』ことはこんなにも響く強さが違うのか!と感激! そして、こんな経験を子どもの頃にしておくことは、今後の人生の豊かさに影響するのではないかなと思います。 どれも美味しかったけど、自分が捌いたお刺身が一番美味しかったそうです(全員) 漁師体験は4~9月に開催予定です。 2024年度の受付は終了しました。 また来年の開催をお楽しみに! ※漁師体験は当日や前日の海の状況によって、漁獲量や獲れる魚も異なります。 レポート内容と全く同じ内容で提供できる訳ではないことをご理解ください。









