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にんじん1本が教えてくれた、子どもが「育つ瞬間」

冬野菜の収穫体験

冬野菜の収穫体験でのことです。

ある男の子が、畑でにんじんを抜こうとしていました。


ところが、そのにんじんは土にしっかり根を張っていて、なかなか抜けません。

体を傾けて、ぐっと力を込めて引っ張っても、びくともしない。

周りの大人たちは、声をかけながら、そっと見守っていました。


しばらくして、お母さんが「手伝おうか?」と手を伸ばしかけた、そのとき。

男の子は、はっきりとこう言ったんです。


「やめて!」


その声には、「自分でやりたい」という強い気持ちがあふれていました。




5分間、にんじんと向き合って


にんじんと格闘する男の子

それから約5分。 何度も挑戦して、姿勢を変えて、踏ん張りながら。 男の子は、にんじんと真剣に向き合い続けました。


途中で諦めることなく、最後まで自分の力でやり遂げようとしていました。


そして――

ついに、にんじんが「スポッ!」と抜けた瞬間。


「抜けたー!」


周りから自然と歓声が上がりました。


男の子は、抜いたばかりのにんじんについた土を、丁寧に落としはじめました。

農家さんが言っていた「土は畑の財産」という言葉を、ちゃんと覚えていたんです。


そして次の瞬間には、彼はもう次のにんじんに挑んでいました。




この体験の中で育っていた、目には見えない力


抜けたにんじんの土を丁寧にとる男の子

この出来事には、子どもの非認知能力が育つ要素がたくさん詰まっていました。


  • なかなかうまくいかなくても、あきらめずに向き合い続けたこと

  • 大人に頼らず、「自分でやる」ってはっきり伝えられたこと

  • うまくいった経験が、すぐ次の挑戦への意欲につながったこと


どれも、テストの点数では測れないけれど、 これから先の人生を支えていく、大切な力です。




子どもが育つのは、「できた!」の瞬間だけじゃない


姉弟で抜けた大根

非認知能力って、実は、 成功した瞬間だけじゃなくて、うまくいかない時間や、 葛藤しながら向き合っているプロセスの中でこそ、育っていくものなんです。


大人がすぐに手を出すんじゃなくて、 「見守る」「信じて待つ」時間を持つこと。

それが、子どもの中に 「自分にはできる力がある」っていう感覚を残していきます。


(この“信じて待つ”というのが、口で言うのは簡単でも、実践するのが難しいんです)




FamilyTripが大切にしていること


体験後の家族

FamilyTripの体験は、 ただ「楽しかった」で終わるイベントではありません。


自然や人との関わりの中で、 子ども自身が考えて、感じて、挑戦する時間を大切にしています。


にんじん1本を抜く、そんな小さな体験の中にも、 子どもの成長の芽は、確かに息づいていました。


こうした小さな積み重ねが、 子どもたちの「生きる力」へとつながっていく。

私たちは、そう信じています。 次回、このご家族のお父さまから届いた『体験記』をご紹介させていただきます。

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