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「また会おうな!」曖昧な約束が育む心とは


田植えの体験が終わるころ、 子どもたちが自然とこんな言葉を交わしていました。


「また次の体験で会おうな!」


連絡先を交換するわけでもなく、 次に会う約束があるわけでもない。

それでも、その言葉には子どもたちの『また会いたい!』という強い想いが見えました。




デジタル時代の"つながり"と、体験の場で生まれる関係


今の子どもたちは、 SNSやオンラインゲームを通じて、

「いつでも・誰とでも」つながれる環境の中で育っています。


一方で、

  • 次に会えるかどうかわからない

  • 連絡する手段もない

  • でも、同じ時間を一緒に過ごした

そんな関係を経験する機会は、実はとても少なくなっています。


FamilyTripの体験では、 その"あいまいなつながり"が自然に生まれます。




再会が生む、特別な瞬間


田植えで出会った子どもたちが、 数か月後の稲刈り体験で再会しました。


「あっ! あのときの!」


少しお互いに照れ臭そうにしながらも、顔がぱっとほころびます。


事前に約束していたわけでもなく、 「絶対また会える」と保証されていたわけでもない。 だからこそ、再会できた瞬間の喜びは、ひときわ大きなものでした


そして帰り際、また同じ言葉が交わされます。


「また次の体験で会おうな!」




この体験の中で育っている、目には見えない力


この出会いと別れの繰り返しの中には、 さまざまな非認知能力が育つ要素があります。


  • 予期しない出会いを楽しむ柔軟さ=柔軟性

  • 「また会えるかも」という希望を持ち続ける心

  • 別れを前向きに受け止める心=楽観性

  • 再会を喜び合う=共感性


こうした力は、 「いつでもつながれる」関係では、なかなか育ちにくいものです。




あいまいな約束がくれる"余白"


「また会おうね」と言いながら、 本当に会えるかどうかはわからない。

その"余白"があるからこそ、 子どもたちは相手のことを覚えて、思い出して、期待します。


そして、もし再会できたとき――

その喜びは、約束してする再会とは違った、特別な再会の瞬間になります。




FamilyTripが大切にしている、出会いのかたち


FamilyTripは、 人と人とを「管理されたつながり」で結びません。

同じ季節、同じ土地、同じ体験を共有した人同士が、 偶然また出会えるかもしれない。


そんな、今の時代では少し貴重になった関係性を、 あえて大切にしています。

効率よくつながる時代だからこそ、 非効率で、偶然で、温もりのある出会いを。


その一つひとつが、 子どもたちの心を静かに育てていくと、私たちは考えています。


(反対に、体験を通じて仲良くなり、連絡先を交換されるご家族もいらっしゃいます。

 それもまた体験を通じて得られる出会いとして、素敵な縁だと思っています。)




偶然の出会いと再会を、楽しめる力を


「また次の体験で会おうな!」


この何気ない言葉の中には、 未来を楽しみに待つ力や、 人との関係を信じる力が詰まっています。


FamilyTripは、 そんな力が育つ場であり続けたいと思っています。

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