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学力だけじゃない!旅育が子どもの自己肯定感を高める理由

更新日:9月1日


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「勉強の点数や学力も大事だけれど、子どもには“自分を信じる力”を育ててあげたい」そう感じる親御さんは少なくありません。


子どもの成長を支える土台となるのが、自己肯定感です。

幼少期に「自分は大切な存在だ」と思える気持ちを育んでおくことは、学びや挑戦、将来の人生において大きな支えとなります。

そして、この自己肯定感を自然に育む方法のひとつが 旅育(たびいく) なのです。




自己肯定感とは?


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自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れ「自分には価値がある」と思える気持ちのことです。


テストで失敗しても、友達と意見が合わなくても、「それでも自分は大丈夫」と思える、心の土台のような感覚を指します。


文部科学省の調査でも、日本の子どもは「自分に満足している」と答える割合が諸外国と比べて低く、自己肯定感の低さが課題とされています。(文部科学省「子供の学びと自己肯定感に関する調査」より)


一方で、「自分ならできる!」という具体的な行動への自信は 自己効力感 と呼ばれます。この2つはよく混同されますが、実は違うもの。

👉 詳しくは次回の記事「自己肯定感と自己効力感のちがいとは?」で解説します。




旅育が自己肯定感を育てる3つの理由


1.「できた!」の積み重ねが自信になる


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旅先での小さな成功体験――虫を捕まえた!川を渡れた!ご飯を自分で炊けた!


こうした経験は、子どもに「やればできる!」という感覚を与えます。

この成功体験の積み重ねが、自己肯定感を育てる土台になります。



2.親の承認が安心感につながる


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親がそばで「すごいね!」「がんばったね!」と声をかけることは、子どもの心を強く支えます。


さらに、「最後まであきらめなかったね」「工夫してやってみたね」など、取り組みのプロセスを具体的に褒めることで、子どもは「努力そのものに価値がある」と実感できます。


旅育では、普段の生活以上に親が子どもの挑戦を間近で見守ることができ、こうした承認の機会が自然と増えていくのです。



3.失敗体験が「立ち直る力」を育む


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旅先では計画通りにいかないこともあります。


雨で予定が変わった、道に迷った…


でも、その中で工夫したり解決策を見つけたりすることが、レジリエンス(立ち直る力) を育て、結果的に「自分なら大丈夫」と思える自己肯定感につながります。




旅育は「学力の土台」を支える


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学力はもちろん大切ですが、点数だけでは子どもの力を測れません。

文部科学省も、非認知能力(やり抜く力・協調性・自己肯定感など)が学習意欲や学力を支える重要な力であると明記しています。


実際に「幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会 報告」(2021年)では、

「認知と非認知は相互に関連し、支え合って育っていく」(文部科学省『幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会 報告』(2021))

と示されており、知識の習得(認知能力)は非認知能力によって支えられていることがわかります。


例えば…


・勉強を最後までやり抜くには「集中力」や「粘り強さ」が欠かせません。

・難しい問題に挑戦するには「挑戦心」や「失敗しても立ち直る力」が必要です。

・グループで学ぶ場面では「協調性」や「共感性」が力を発揮します。


つまり、学力は知識やスキルだけで成立するのではなく、それを支える心の力=非認知能力とセットになってはじめて育まれるのです。


旅育で育まれる自己肯定感は、まさにこうした「学力を支える力」としても重要なのです。




まとめ


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旅育は、子どもにとっての「特別な体験」だけでなく、

  • 小さな成功体験の積み重ね

  • 親からの承認と安心感

  • 失敗から立ち直る経験

を通して、自己肯定感を高める大きなチャンスになります。


学力だけではなく「自分を信じる力」を育むことができるのが、旅育の魅力です。


次回は、今回少し触れた 「自己効力感」 をテーマに取り上げます。

自己肯定感と自己効力感はよく混同されますが、実は異なる概念。

旅育がこの2つの力にどう関わるのかを、具体的に解説していきます。

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