自己肯定感と自己効力感のちがいとは?旅育でどう育まれる?
- kumikokamon
- 8月15日
- 読了時間: 3分
更新日:4 日前

子育てや教育の話題でよく耳にする 「自己肯定感」。
一方で、「自己効力感」 という言葉はあまり聞き慣れない方も多いかもしれません。でも実は、心理学や教育の分野でも「自己効力感は人生の満足度や挑戦への姿勢に深く関わる」と言われており、豊かな人生を歩む上で非常に重要な力なのです。
この記事では、その違いをわかりやすく整理しながら、旅育(たびいく)がどのように2つの力を育むのかを解説します。
自己肯定感とは?

自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れ「自分には価値がある」と思える感覚のことです。
点数や結果に関係なく「自分は大丈夫」と思えることが特徴で、子どもの心を支える“根っこ”のような存在です。
自己効力感とは?

自己効力感とは、ある課題や状況に対して「自分ならできる」と思える感覚のことです。
これは行動への自信を意味し、過去の成功体験や挑戦の積み重ねから育まれます。
違いをまとめると…
自己肯定感があるから「失敗しても大丈夫」と思え、自己効力感が「やってみよう」と挑戦を後押ししてくれます。
この2つは独立しているのではなく、相互に支え合いながら子どもの“生きる力”を育てていくのです。
旅育が2つの力を育む理由(親の関わり方編)

旅育が自己肯定感と自己効力感を同時に育めるのは、非日常の旅の場で、親がそばで子どもの挑戦を支えられるからです。
1.旅先という特別な環境で「存在を認める言葉」をかける
知らない土地や新しい人との出会いは、子どもに不安をもたらすこともあります。
そんなときに「一緒にいるから大丈夫だよ」「あなたと来られてうれしいな」と、存在そのものを認める言葉をかけることで、子どもは「自分は大切にされている」と実感します。
2.初めての挑戦を「努力ごと褒める」
農作業、自然遊び、調理体験など旅先ならではの挑戦では、結果だけでなく「工夫したね」「最後までやり抜いたね」とプロセスを具体的に褒めることが大切です。
これにより、子どもは「やればできる」という感覚を持ち、行動への自信=自己効力感を高めていきます。
3.想定外のハプニングを「一緒に楽しむ」
天気の急変や予定変更も旅の一部。
親が「これはこれで楽しいね」と受け止めることで、子どもは「失敗しても大丈夫」と思える自己肯定感と、「次も挑戦してみよう」という自己効力感を同時に育むことができます。
まとめ

自己肯定感=「存在そのものを認める力」
自己効力感=「できると思える行動の自信」
旅育は、親の関わり方次第でこの2つを同時に伸ばせる
根っこのように子どもを支える自己肯定感と、枝葉のように挑戦を広げる自己効力感。
旅育は、この2つを親子で楽しみながら育む、特別な学びの場です。
次回は、今回紹介した 自己肯定感と自己効力感を実際に伸ばすために、親がどのように関わればよいのか をテーマにします。
明日から使える声かけフレーズや、親子のコミュニケーションの工夫を具体的にご紹介。
旅育を通じた体験を「一生の学び」に変えるためのヒントをお届けします。
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