お客さまから届いた体験記
- kumikokamon
- 12月8日
- 読了時間: 5分

『冬野菜収穫体験付きプラン』にご参加いただいたご家族のお父さまより、素敵な体験記が届いたので、原文そのままにご紹介させていただきます!
(嬉しすぎるできごとに、思わず涙しました。ありがとうございます...!!)
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Family Trip 冬野菜収穫体験付き宿泊プラン体験記
Family Tripの冬野菜収穫体験付き宿泊プランに参加しました。
我が家は普段からキャンプや自転車、釣りや海遊びなどアウトドアに親しんでおり、「いつか農業体験もさせたいね」と考えていました。
ただ、収穫の機会は意外と少なく、この企画を知ってすぐ申し込みました。
美星コメットファームへ

夫婦と子ども2人で四国から参加。当日は快晴。
高速を降りて美星町へ向かうと、のどかな野山や畑が広がってきます。
朝10時、美星コメットファームでスタッフの皆さんが手を振って迎えてくれました。
いつも通り子どもたちは最初少しシャイで、「たいくつー」とつぶやきながら車に戻ろうとする場面も。
自己紹介をして長靴を借り、今日のコンセプト『FamilyTripでは、体験を通して子どもたちの"生きる力(非認知能力)"を育むことをテーマにプログラムを企画していること。農家さんの想いに触れながら、収穫から調理、食べるまでを自分たちの手で行うことで、食への感謝が生まれる。体験の中で見られたお子さんの成長の瞬間を、ぜひ言葉にして伝えてあげてください。』というお話を聞いてスタートです。
竹はんごう作りから始まる“本気の食育体験”

まずは太い青竹を割って、竹はんごう作り。
子どもが竹を押さえ、親がドライバーと金槌で繊維に沿って割っていきます。パカッと割れた内側はツルツルでとても綺麗でした。
続いてお米の仕込み。
この土地で育てられた無農薬・無肥料のお米を、子どもが器ですくって竹の中へそっと入れていきます。「たくさん食べそうだね」とさらに追加。
水を加えて浸水させたら、近くの畑へ歩いて出発です。
大根・人参・さつまいも…“抜く”たびに増える自信

畑では、葉の下に隠れた大根の中から太いものを探しまわります。
お姉ちゃんが挑戦し、弟も続く。どこを持てばいいか、どれくらい力を入れるのか、試行錯誤しながら抜けた瞬間の笑顔が本当に印象的でした。
1本だけでは物足りず、「この大根どう?」「こっちが太そう」と大人たちと相談しながら、2本目を捜索。
もはや親がいなくても大丈夫そうで、1本目よりも上手に引っこ抜いて満足そうな表情に。
次は人参。
細いのに意外と抜けず、周りの土をそっと掘り崩し、親子で力を合わせて収穫。
掘り出した瞬間にふわっと漂う香りが心地よく、ちいさなおまけ人参までついてきて子どもたちは大喜びでした。
さつまいも畑では、掘り起こした土の中から宝探しのように芋を発見。
持ち上げると大小の芋がいくつも連なっていて、「1個、2個……6個!(たぶん)」と嬉しそうに数えていました。
家に持ち帰って1週間ほど置くと、さらに美味しくなるそうです。
火おこし・竹はんごう炊飯・野菜スティックづくり

収穫した野菜を持って戻り、火おこしと炊飯へ。
薪は広葉樹なのか太くて火がつきづらく、斧とハンマーでバトニング。子どもは焚き付け用の枝拾いを担当してくれました。
ブロックで作られた即席のカマドに火がつき、竹はんごうをセット。沸騰してくると竹からシューシューと音がして、子どもたちは「お腹すいたー」とソワソワ。
炊きあがりを待ちながら、大根・人参・カブで野菜スティックづくり。
包丁を使うのは心配でしたが、最初だけ手伝うとそのあとは自由な発想で上手に切っていました。味噌×マヨネーズのディップがとてもよく合います。
最高の“ごちそう”

炊きたてのご飯、豚汁、卵焼き、そして採れたて野菜。豪華さではないけれど、「自分たちで作り、収穫し、調理して食べる」という一連の体験こそが最高のごちそう。
子どもたちは勢いよく食べ、おかわりまで。
山盛りの野菜も完食し、焼き芋もぺろり。食後は猫と遊んだり、細い竹で戦いごっこをしたり。帰りには収穫した大根・人参・さつまいもをたくさんお土産にいただきました。
美星のまちも魅力いっぱい
ファームを後にして、星の郷観光センターへ。
徳山牧場のジェラートを楽しみ、星空保護区のパネル展示を見て、美星町が日本に4つしかない「ダークスカイ・コミュニティ」認定地であることを知りました。
光(ひかり)害が少ないことで星空が守られ、野菜がおいしく育つとのこと。
宿泊:ねこのひたいの宿 山王ちぐら
今回は「山王ちぐら」に宿泊。ジビエが食べられる宿で、子どもが食べられるか不安もありましたが、猪肉の糀すき焼きも鹿肉のカツも大好評で、子どもたちがぺろり。
麹を使った発酵料理や栗ご飯など、朝食もとても美味しかったです。
星空観望:美星天文台へ

夜は美星天文台へ。道中は保護区ならではの暗さに驚きつつ、観望デッキで満天の星に感動。大望遠鏡で土星、木星、月、大星団などを次々に見せてもらい、子どもたちは「おーー!」と歓声を上げ続けていました。
翌朝のフィールドワーク
翌朝は宿主さんに案内してもらい、けもの道を散策。足跡や掘り返した跡から動物の気配を感じ、澄んだ空気の中を歩く時間がとても心地よかったです。
その後、四国へ戻る途中は生口島でサイクリング。旅の締めくくりとなりました。
帰宅後のお楽しみ
帰ってからも、お楽しみは続きました。新聞紙に包まれた土付きの野菜たちは、家の中に広げるだけでちょっとした収穫祭のよう。人参は甘い香りがふわっと漂い、大根は切った瞬間にみずみずしさがあふれます。
さっそく豚汁を作ると、完食でした。「明日は手羽元と一緒に煮物にしよう」と話しながら、収穫した野菜をどう使うか家族で相談する時間もまた楽しいものでした。
終わりに:まさにホームページに書かれていた通り
HPに書かれていた「農家さんと話しながら、野菜を育てる大変さや面白さを知ることで、食への感謝が育まれる」「初めての挑戦や“できた!”の積み重ねが、子どもの自信につながる」まさにその通りの体験でした。
季節が変わったら、また参加したいと思います。
知名度がもっと広まり、多くの家族がこの素晴らしい体験を味わえますように。

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